ルビーの碁盤
ザウルスSL-C700、C3000シリーズで動く、囲碁のSGF棋譜再生・編集プログラムです。Rubyで書かれています。
ダウンロード
rgoban_0.44-1_arm.ipk
(33439byte)
配布条件
GPLに基づきます。(って書いておけばいいのかな?)
インストール
-
RubyとRuby/Qteが必要です。
Rubyはzaurus-jaから、
Ruby/Qteはひだかさんのところから、ipkgファイルをダウンロードできます。
ruby1.6.8とruby-qte0.4、ruby1.8.0とruby-qte0.5.2、どちらの組み合わせでも動きます。
- 本体メモリ以外にもインストールできるはずですが、私自身は試したことはありません。
(メモリカード持っていないので)
使い方
- 申し訳ありませんが、まとまったドキュメントはありません。
でも使い方は大体わかるんじゃないかと思います。
- 一般に棋譜再生ソフトが枝分かれのある棋譜を表示する方法には親子方式と兄弟方式のふたつがありますが、本プログラムは兄弟方式で表示します。
つまり、
このようなツリーの場合、4aまたは4bの局面を表示しているときに「変化図があります」と表示され、コンボボックスで選択することにより変化図間の移動ができます。
(親子方式では3の局面で次に二つの手があると表示される。)
SGFのversion4では、STというプロパティーでどちらの方式で表示するかを指定できるようですが、それには対応していません。
- メニューのOpt→「着手方式」で二つの着手方式が選択できます。デフォルトは「盤面タップ」で、このときは盤面をタップするとそのまま着手できます。「カーソルを使う」を選ぶと盤面にカーソルが表示され、カーソル位置をタップするかOKキーorエンターキーで着手できます。カーソル位置以外をタップするかカーソルキーでカーソル移動します。
- 着手するとその手が次の手の中にあればその局面に進みます。なければ、自動的にその手が追加されます。削除したい場合は、メニューのEditから「この手(以降)を削除」(Shift+D)で削除してください。
- 次のキーボードショートカットが使用できます。
→又は↓ : 一手進む
←又は↑ : 一手戻る
Shift+→ : 十手進む
Shift+← : 十手戻る
Shift+↑ : 最初に戻る
Shift+↓ : 最後へ進む
A,B,C.. : それぞれの変化図へ(もしあれば)
P : パス
BS : 変化図から戻る
Shift+N : 次のコメント
Shift+P : 直前のコメント
Shift+F : 次の分岐点
Shift+B : 直前の分岐点
Shift+C : コメント追加・編集
Shift+D : 現在の手(以降)を削除
Shift+U : undo
Shift+R : redo
これらのショートカットキーは、フォーカスが碁盤にあるとき(=テキストエリアにないとき)に使えます。
フォーカスの切り替えはTabキーでできます。
(着手方式が「カーソルを使う」のときはShift→/Shift←が一手進む/もどるになります。)
- 日本語コードは、EUC-jp,SJIS,JIS,UTF-8が読めます。
(UTF-8が読めるのでKGSの棋譜もそのまま読めます。)
書き出しはEUC-jpです。
- undoの対象になるのは棋譜の内容を変更する操作です(着手と、メニューのEditから選べる操作)。
局面の移動は対象になりません。
例えば四手打って三手戻りそこでundoすると三手目の局面になります。(四手目を打つという操作がundoされるため。)
- redoはundoする直前の状態に戻ります。この「直前の状態」にはどの局面を表示するかの情報も含みます。
上の例で続けてredoすると一手目の局面になります。(ちょっとわかりにくいか?)
- /home/zaurus/SGF/ というディレクトリがあれば、最初にそのディレクトリを開きます。なければ/home/zaurus/です。
- $HOME/rgoban.logというログファイルをつくります。(消してもかまいません。)
- 対応しているSGFのプロパティーは次の通り。
- root property
- GM,FF,SZ
- move property
- B,W
- Node Annotation property
- C
- gameinfo property
- PB,PW,BR,WR,HA,KM,RE,DT,EV,PC,SO
- markup property
- LB,MA,TR,CR,SQ,SL
- setup property
- AB,AW,PL
AB,AW,PLについてはゲームの最初だけ有効です。
- コレクション(複数ゲームが1ファイルにまとめられたもの)は扱えません。
使用上の注意
- Rubyで書いてるからなのか、それとも私のコードが悪いのか、少し動作がとろいです。
ファイルを開くとき、一気に何百手も進むとき、連続でキーを押したとき、などは少し気になるかもしれません。
-
ファイル選択ダイアログでOKキーを押すと予想外の動作をすることがあります。
-
日本語のファイル名には対応していません。(UTFならいけるかもしれません。)
-
ルート権限では動作しないようです。
募集中
- かっこいい名前
- かっこいいアイコン
- c++へ移植してくれる方。(そんな人はいないと思うけど。)
- 上のスクリーンショット画像の内曲がり定石を解説してくれる方。
- ご意見・ご感想・バグ報告などお待ちしています。
→掲示板
目標
プロの方に使ってもらって、お礼に指導碁を打ってもらうこと。
to do
- view styleへの対応
- ツリー表示
- 棋譜並べ特別モード
- 韓国語、中国語?
更新履歴
- 2004-1-18
- 最初の版(rgoban_0.1-1_arm.ipk)をアップ。
- 2004-1-21 0.11-1
- ファイル選択ダイアログを少し修正
- 2004-1-25 0.2-1
- ディレクトリ名を変更。
SGFらしき文字列が表示されているときのみ"Read SGF from Textarea"が実行できるようにした。
- 2004-2-1 0.21-1
- SGF解析部とエラーメッセージを少し変更。
(正しいSGFファイルを読ませる分には影響なし。)
- 2004-2-7 0.22-1
- プロパティー'SO'に対応。
あと細かいデバグ。
- 2004-2-18 0.23-1
- SGF解析部を変更。エラーメッセージがわかりやすくなったはず。
- 2004-4-28 0.24-1
- 現在開いているファイルの名前をタイトルバーに表示するようにした。
- 2004-7-27 0.25-1
- ショートカットキーを増やした。
置碁の設定ができるようにした。(19路のみ)
[初期盤面設定]-[石を配置]の動作を少し変更。既に石があるところをタップすると石が消えるようにした。
- 2004-8-22 0.26-1
- ほんの少しスピードアップした、つもり。
- 2004-11-3 0.27-1
- さらにスピードアップした、つもり。だがほとんど体感できないかも。
- 2004-11-28 0.28-1
- 色々変更
- ショートカットキー追加(パス、削除)。(変化図Pには行けなくなったが、そんなたくさんの変化図は普通作らないだろう。)
- メニューにショートカットキーを表示。
- "read from textarea" を "load from textarea"に。
- 削除するのが一手だけならいちいち確認ウインドウを出さないようにした。(クリックミスを直すときにうざいし、一手だけなら間違えても戻れるだろう。)
- 変化図操作(格上げ、格下げ)を増やした。
- SGF読込み時、PL[W]がなくて一手目が白だったらPL[W]を加える。一手目が黒なのにPL[W]があったら削除。
(そうしないと一手目を分岐させたとき番号表示がおかしくなる。メモ)
- スピードアップ
- 2004-12-2 0.29-1
-
- MenuキーとTabキーを使えるようにした。
(メモ)
- バグフィックス(「置石配置ダイアログ」でOKキーを押すと異常終了。
「置石配置ダイアログ」からCancelで戻ってもPL[W]がセットされてしまう。)
- 2004-12-7 0.3-1
-
カーソルを使う着手方式を追加。
それにともなってメニューを整理。
- 2004-12-19 0.31-1
-
undo、redo。
確認ダイアログをいちいち出さないようにした。
- 2005-3-27 0.32-1
-
バグフィックス(黒(白)石の後に同じ番号の白(黒)石を表示させると番号が見えなくなるバグ)
- 2005-5-17 0.33-1
-
変化図がいくつあるか一目でわかるようにした。
- 2005-6-27 0.34-1
-
ファイル選択ダイアログに $HOME,/mnt/ へのショートカットボタンを追加。
- 2005-7-17 0.35-1
-
着手が既にあっても「初期盤面設定」ができるようにした。(今までは一手も打ってない状態でなければできなかった。)
- 2005-8-3 0.36-1
-
- バグフィックス。(アゲハマの数を間違えるバグ。)
- 地の計算機能を追加。ただし、まだ死石指定はできません。手で打ち上げてください。またセキ中の目や欠け目も地として数えてしまいます。
- 2005-9-24 0.37-1
-
一部のダイアログを表示中に他のアプリに切り替えると入力を受け付けなくなるという不具合の解消。あと、いくつかの細かい機能を追加。
- 2005-10-2 0.38-1
-
地の計算時に死石指定できるようにした。
- 2005-10-16 0.39-1
-
既着の石を移動できるようにした。
- 2005-11-2 0.40-1
-
地の計算時にいちいちボタンを押さなくてももいいようにした。あとデバグ一箇所。
- 2005-11-22 0.41-1
-
ターミナルなどの他のプログラムでカレントディレクトリを消してしまった時、ファイルを開こうとすると落ちるというバグをフィックス。
- 2010-05-29 0.43-1
-
ひそかにアップデート。細かな変更二三箇所。
- 2013-04-03 0.44-1
-
ひっそりアップデート。15路盤を追加。